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創業80年超の実績で信頼される葬儀会社に 総合ライフエンディングサービスを目指す
燦ホールディングス株式会社
代表取締役社長 野呂 裕一

首都圏・近畿圏を中心に展開
年間1万件以上の葬儀を施行

 葬儀との関わりは、不意に訪れるというのが一般的ではないだろうか。突然やってきた「もしも」のときには、大きな心痛と緊張感を抱き、慌ただしい環境の中で、日常にはない経験が待っている。こうしたときに、大きな支えとなってくれるのが、安心して任せられる葬儀社の存在だ。「当社は1932年、大阪に株式会社公益社として設立以来、80年以上にわたって葬儀会社として取り組んでいます。株式会社として設立した当初から、カタログ形式の明朗な料金体系を採り入れ、お客様に安心してご満足いただくことを大切にしてきました。長年の業歴で得られた経験とノウハウを生かし、現在では葬儀を中心に事前相談から相続・遺産整理など葬儀後の諸問題まで一貫してサポートする体制を築いています」(野呂氏)
 2004年に燦ホールディングス株式会社に商号変更。同社が持株会社となり、会社分割により新設した株式会社公益社に葬祭事業や運輸事業などを承継した。現在は東京・神奈川の首都圏と大阪・兵庫・奈良の近畿圏に合計40カ所を超えるセレモニーホールを構え、個人の葬儀と社葬を合わせて年間1万件以上の葬儀を施行している。

多様化が広がる葬儀に対応
エンバーミングも評価

葬儀は宗教・宗派、地域によって形式が異なる。また、社会や時代の変化によっても違いが生じてくる。同社は、形式や規模を問うことなく、要望に沿ったさまざまな葬儀に対応している。
 「最近では家族や親族を中心とした家族葬も増えてきました。当社では、家族葬以外にも会社やご近所の方など関係のあった方に参列していただく個人の葬儀から、社葬、お別れの会や生前葬など、形式にとらわれることなく、さまざまな葬儀のご要望にお応えしています。また、低価格の葬儀をご希望だからといって、一方的にお断りすることはなく、ご予算に合わせて、葬儀会社としてできる限りのご対応を心がけています。」(野呂氏)
 社員の経験や利用者の声を生かした独自のサービスも充実している。故人を自宅に連れられない場合には、24時間利用可能な専用の安置室が利用できたり、棺の側面が開くオリジナルの棺「ふわり」、現代の家族葬空間を演出する「Veil(ヴェール)」など、いずれも故人とその家族に寄り添うものだ。
 「当社のエンバーミング技術も高い評価をいただいています。これは消毒殺菌・防腐・修復・化粧などをして、故人を生前の元気だった頃のお姿に近づけるものです。高度な技術でご遺体の状態変化を軽減し、葬儀までの時間にもゆとりを持っていただけます」(野呂氏)
 さらには、葬儀後のサポートも任せることができる。「私自身も経験がありますが、葬儀後の各種手続きは煩雑なものです。そこで、各種手続きの疑問にお答えするほか、行政書士、司法書士、税理士などの専門家とネットワークを組み、相続や諸手続きの相談先をご紹介しています。また、位牌や仏壇・仏具、霊園選びのサポートも承ります」(野呂氏)
 葬儀後の遺族の気持ちに寄り添うグリーフケアにも、葬儀会社としていち早く本格的に取り組みはじめた。2003年には遺族サポート「ひだまりの会」を立ち上げて、情報誌の配布や無料の月例会を開催している。

葬祭ディレクターをはじめ 専門分野に秀でたプロ集団

同社の事業を力強く支えているのは、やはり人。優れた社員がその原動力なのだという。「人が最も重要な経営資源だと位置づけています。誰かのためになる仕事をしたいという、志の高い社員に当社は支えられているのです。葬儀はイベントではありません。限られた時間の中で、やり直しのきかないものです。故人の尊厳を守ること、そしてそれぞれのお客様の考えはもちろん、地域の風習などもしっかり理解した上で、柔軟な対応が求められます」(野呂氏)
 同社には、厚生労働省認定の技能審査制度に合格した葬祭ディレクターが1級、2級合わせて約250人在籍している。さらに、東京本社・大阪本社に教育研修部があり、座学、実技演習、OJTを採り入れた効果的な教育制度を確立。葬祭ディレクター、エンバーマーをはじめ、生花・料理・車両運行など、さまざまな専門分野のプロ集団と言える。「社員は何のために、誰のために行動するのかを常に考えています。早急な決断が求められるシーンでは、社員それぞれの裁量で判断することを認めています」(野呂氏)
 家族構成や生活スタイルの変化などに伴い、葬儀における会葬者数は減少傾向にあるという。一方で、国内の推計死亡者数は2040年頃のピークに向けて増加傾向にある。「今後はさらに葬儀の多様化が進行すると考えています。当社も、古くから伝わる慣習などを残しつつ、新たな葬儀の形をご提案していきたいと考えています」(野呂氏)
 故人の面影とともに、いつまでも記憶に残る葬儀。その一つひとつを積み重ねながら、同社はこれからも総合ライフエンディングサービスを通じて大きな使命を果たしていく。

※「賢者の選択」より転載

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