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自社社員による対面販売チャネルを新設 安定した雇用環境を創出し、業界に変革を起こす
オリックス生命保険株式会社
代表取締役社長 かた岡 一則

シンプルで分かりやすい保険
合理的で適正な保険料で提供

保険業界では、2016年5月の業法改正により代理店が特定の保険会社に偏ることなく公正に扱うことが義務づけられた。またインターネットによる保険商品の販売が浸透し、比較サイトなど情報量の増加で販売競争は激化する傾向にある。こうした状況下で、選ばれる保険会社として、優れた保険商品を低価格の保険料で提供しているのがオリックス生命保険株式会社だ。
「当社はお客様の安心、安定の確保に貢献することを目指しています。その上で、さまざまなご要望をお持ちのお客様の保障ニーズにしっかりとお応えしながら、シンプルで分かりやすい保険商品を合理的で適正な保険料で提供することを理念に掲げています」(かた岡氏)
同社の保険商品は医療保障から死亡保障まで幅広い。主力商品の医療保険「新キュア」は、七大生活習慣病に対して特に手厚い保障でありながら手頃な保険料を実現。「新キュア・レディ」は女性特有の病気とすべてのがんに手厚い保障の女性向け医療保険だ。
また、死亡保障付医療保険「リリーフ・ダブル」、引受基準緩和型医療保険「新キュア・サポート」、がん保険「ビリーブ」、解約払戻金をなくすことで手頃な保険料を実現した死亡保険「ファインセーブ」など、さまざまなニーズに応えるラインアップだ。
「保障内容が同水準の保険ならば、よりお手頃な保険料でご提供するのが当社の使命です。各種ランキングでも高い評価をいただいています」( 岡氏)
これを実現しているのは徹底したローコストオペレーションだ。事業費を低く抑えることで合理的な保険料が設定でき、消費者の支持が広がる。同社の保有契約件数は過去5年間で2倍以上となり、個人保険の保有契約件数は今年5月に300万件を超えている。

今年10月に新たな販売チャネル
社員による対面販売をスタート

同社はこれまで3タイプのチャネルによって販売の拡充を図ってきた。なかでも約
90%を占めるのが募集代理店チャネルだ。
「保険専業の代理店や、駅近くや大型ショッピングセンターなどに店舗を構える来店型代理店など全国7,845の募集代理店による販売ネットワークを形成しています」( 岡氏)
また、電話やインターネットを通じた資料郵送による販売と、インターネットで直接販売する通信販売のダイレクト販売チャネルは10%弱を占めており、この比率の高さは同社の強みでもある。さらには、都市銀行や地方銀行、信用金庫など約3,700支店で銀行窓口販売も行っている。
「今年10月から新たな販売チャネルとして当社の営業職社員(コンサーブアドバイザー)による対面販売を東京・大阪の2拠点でスタートしました。これは当社の社員がお客様に信頼されるパートナーとして契約時に対面コンサルティングサービスを希望されるお客様を直接フォローし、保険金・給付金のご請求や各種変更手続きのサポートも行う仕組みです」( 岡氏)
同社にダイレクト販売チャネルで資料を請求した場合には、資料を送付しても契約に至らないケースがある。その中には対面コンサルティングを希望するケースも一定割合あるという。こうした要望に対して、従来は代理店を紹介していたが、今後は同社社員も直接コンサルティングする。
「当社の事業方針や商品知識に精通した営業職の社員が生命保険をご検討されているお客様にクオリティの高いコンサルティングサービスをご提供します。対面販売によりお客様との信頼関係を築き、ご契約者様の保険更新時にもサポートを行っていきます」( 岡氏)

人を救う「保険」の社会的意義に 共感する優れた人材を業界に呼ぶ

同社の営業職「コンサーブアドバイザー」は、これまでの業界の慣例を覆す仕
組みが採用されている。
「保険業界では外交員を大量採用しながら、ノルマに追われてその多くが脱落することもやむを得ないと考えられてきました。そこで、当社はノルマ制や歩合給ではなく、固定給で営業社員を採用しています」(岡氏)
フルコミッションや出来高制の給与体系はハイリスク・ハイリターンであるため、安定や長期就業を考える優秀な人材が保険業界を目指さない傾向があるという。同社は多くの人を救う「保険」の本来の意味を正しく捉え、そこに社会的な存在意義を感じる堅実で優秀な人材こそが今後の保険業界に求められると考えた。
「当社はこれまで社内に直販チャネルがなく、歩合制の営業社員も抱えていなかったからこそ、革新的な取り組みが実現できたのだと考えています。今年7月に入社した1期生は、ほとんどが保険業界以外からの応募でした。これから研修を積み重ね、時間をかけて優秀な人材を育成していく考えです」( 岡氏)
 
10月には2期生が新たに入社した。今後2020年には20拠点1,000人、10年後には1,900人の体制を目指すという。同社の取り組みは保険営業はもちろん、保険業界にも大きな変革をもたらす。そのイノベーションは、契約希望者、契約者にも受け入れられることにより、同社のさらなる飛躍と業界の発展を支えて行くことだろう。

※「賢者の選択」より転載

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