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スマホで口座開設からローン契約も可能 モバイルを生かした身近で手軽な銀行
株式会社じぶん銀行
代表取締役社長 柏木 英一

モバイルに特化した銀行として
さまざまな金融サービスを提供

自分の銀行口座から振り込みをしたり、残高を照会するなど、個人にとって日常的な銀行取引は、ほぼスマートフォンだけで完結するのが当然の時代を迎えている。入出金などはコンビニエンスストアで済ませることもでき、銀行の店舗や窓口には行かなくなったと感じる人も多いだろう。株式会社じぶん銀行は、モバイルをメインチャンネルとする銀行サービスを提供する国内の金融機関として、先駆け的な存在だ。「当行は2008年に株式会社三菱UFJ 銀行とKDDI株式会社の共同出資によって設立した銀行です。設立当初から有人店舗を持たないインターネット専業銀行として、当時は携帯電話を使ったサービスをスタートしました」(柏木氏)
その後のスマートフォンの普及により、ネットバンキングはより身近で便利なものとなった。現在同行では、スマートフォンを中心に、パソコン、携帯電話を使った個人向け銀行サービスを提供している。
その内容は円普通預金・定期預金から、外貨預金、各種ローンなど幅広く、一般的な個人の銀行利用者にとっては、大手銀行等と比べても過不足のないサービスが受けられる。

開設・利用はアプリだけで完結 高いセキュリティーシステム

同行の独自性は自行の名称にも込められている。「当行はモバイルに最適化したインターネット銀行として、お客さまそれぞれの「じぶん仕様」で、使っていただくほどにどんどんお客さまのお役に立てる存在になりたいと考えております。また、お客さまの手のひらの中にあるじぶんの銀行として、最も身近な銀行を目指しております」(柏木氏)
同行の提供するサービスは、ほとんどがスマートフォンのアプリで完結できる。例えば、口座開設する際も、利用者が支店を訪れることなく、申し込みフォームに入力して本人確認書類をアップすることで利用開始できる。取引明細はアプリ等で確認でき、通帳も不要だ。キャッシュカードの代わりにスマートフォンアプリを使って、提携ATMで現金の預入れや引出しを
することも可能だ。住宅ローンを利用する際にも、担当者と対面して相談することなどはなく、インターネットを介したやり取りのみで完結することができる手軽さだ。有人店舗を構えず人員コストを抑えることで、ローン金利も抑えられている。「当行は株式会社三菱UFJ銀行とKDDI株式会社の両者が培った金融や通信サービスのノウハウを融合し、インターネット銀行として独自の基盤を築いて参りました。特にお客さまに安心してご利用いただけるよう、高次元のセキュリティ環境を構築しています」(柏木氏)手軽に利用できるサービスだからこそ求められる、高いセキュリティーシステムが同行の強みだ。

時代の先を見据えたサービス
新たな金融サービスを創出

銀行の利用形態は、ネットに大きくシフトしており、他のネット専業銀行や既存の銀行もモバイル環境の充実に注力している。「当行には、いちはやくモバイルをメインチャンネルとする銀行として自ら切り拓き、さまざまなサービスを開発してきました。例えば、電話が携帯電話からスマートフォンに移り変わり始めた時期には、すでにスマートフォン向けサービスのベースが完成しており、次のサービスに向けた技術や金融商品の開発にもいち早く着手できました。また、事業を通じて蓄積してきたノウハウもあります」(柏木氏)
利用者にとっては、より洗練され使いやすい体験が他行との差別化となり、大きなメリットになる。同行のスマートフォンアプリは、簡単で直感的に操作できるデザインが評価され、銀行が提供するスマートフォンアプリとしては初のグッドデザイン賞を2017年に受賞している。「今後はお客さまにとって、よりフリクションレスな銀行を目指していきたいと考えています。銀行をご利用いただく上で、少しでも煩わしい点を解消し、さらに身近な銀行になりたいと考えています」(柏木氏)
自行やグループ企業にとらわれないオープンイノベーションで、新たな開発も進めている。フィンテック企業のAlpacaJapan株式会社と共同で、人工知能を活用した外貨預金サポートツールを開発した。「2017年から『AI外貨予測』の提供を開始しました。これは人工知能を活用し、AIが外国為替相場を分析して将来の相場変動を予測する外貨預金のサポートツールです」(柏木氏)
既存の銀行サービスをよりよいものとして追求するとともに、未来に向けた新たな金融サービスを創出することで、銀行はさらに利用者自身、すなわち「じぶん」に近づいていく。同行の力強いチャレンジは、これからも続いていく。

※「賢者の選択」より転載

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