
- カフェの店長から、可能性が広がってゆく
- 株式会社ポッカクリエイト
株式会社ポッカクリエイトは、カフェ・ド・クリエを中心としたセルフサービススタイルのカフェ事業を全国展開している会社です。「人・街・カフェ」「サンクスアンドサービス」を企業理念として、おいしいコーヒーや多彩なフード、そして快適な空間の提供を通じて、多くのお客様に「くつろぎ」「豊かな時間」そして「幸せ」を提供することを目指しています。
カフェ・ド・クリエの強みは、他社には見られない豊富なメニュー。季節ごとに入れ替わるドリンク、フードなど多彩なメニューを用意することで、お客様に季節感を感じながら食事を楽しんでいただき、「また来てみたい」という期待感を醸成することで他社との差別化を図っています。
新入社員への権限移譲のスピードも速く、入社後に半年の研修が終わると、店長になるための最初の登竜門である店長資格試験を全員受けてもらいます。
その後のキャリアパスも多様です。先輩たちのインタビューから、彼らが何を目指し、何をやりがいとして働いているか感じてください。
高校、大学と接客業でアルバイトを続け、接客の仕事の魅力を知った鈴木。ずっとその仕事を続けたいと考えて就職先に当社を選んだ。「接客の魅力は、様々な人とおしゃべりをしながら仕事ができることですね。あのお客さんまた来ているな、とか考えながら働くのも楽しいです。大学で食品化学の勉強をしていたので、それも少しは影響しているかもしれません」。2016年に入社し、現在はカフェ・ド・クリエ市ヶ谷東店の店長として、そして高田馬場店、柏高島屋ステーションモール店を管轄する統轄店長として働いている。「店長の仕事で一番重要なのは売上をいかに上げるか。毎日どんなお客様が来店されているか、どんな商品が売れているかをチェックしながら、売り上げ向上策を考えています」。
もう一つ店長として大事な仕事がある。「スタッフが気持ちよく働けるようにすることです」。シフトを決めたり、新人のトレーナーを誰にするかに知恵を絞っているとのことだが、4年目の社員にとって、荷が重すぎることはないのだろうか。「仕事で困った時は同期の仲間や同じエリアの社員に相談して解決しています。社員同士で横のつながりが強く、相談しやすい所が当社の良い所だと思います」。自店以外の店舗のケアも行う「統轄店長」という仕事をするようになって、仕事への考え方が変わったという。「担当しているお店の店長さんとお話をする時に、一歩引いた眼で見ると“ちょっと違うかな”と見えてくることがあってとても勉強になります。同時に、自分が店長としてやっていることも、お客様目線で見たらもっと改善すべきところがあるかもしれないと思うようになりました」。
鈴木には将来、ぜひやってみたい仕事がある。「カフェ・ド・クリエの認知度をもっともっと上げたいんです。特に東北エリアでの認知度が低いので、私の力で新店舗をつくって運営して、存在感をアピールしたいと考えています」。新たなエリア開拓の第一人者になりたいという野心がある。就職するときも、すでに有名になっていたカフェのチェーンではなく、これから大きく伸びる可能性がある企業として「カフェ・ド・クリエ」を選んだ。そこからも鈴木の考え方がうかがえる。そんな鈴木が期待する人材像を聞いた。「こんなお店が作りたいという考えをしっかり持った人と働きたいですね。“こうしたい”という理想があれば、私たちはその実現を応援できます。一緒に理想のお店をつくっていきましょう」。
大学時代では理工学部に在籍していた小池。当初、IT企業を視野に入れて就職活動を行っていたが、アルバイトがきっかけで関心があった飲食業にも視野を広げ、ポッカクリエイトにもアプローチした。「面接官の方から、飲食業界に興味を持つ理系の学生は少ないので入社してくれないかと言われました」。意外な言葉に興味を感じて会社について詳しく研究したところ、大学時代に学んだ知識が活かせる可能性を感じた。「経営工学を専攻し、会社の経営データをコンピュータにより統計的に分析。課題を発見し、解決策を探る研究を行っていました。その成果を活かして会社に貢献できると考えて、入社を決意しました」。
ポッカクリエイトの新入社員は6か月の新人研修の後、店長を務めることからそのキャリアをスタートする。小池も、松戸店、成田空港店、柏店の店長を経験し、2018年4月からは直営店9店舗、フランチャイズ(FC)店5店舗の経営をサポートするスーパーバイザー(SV)という仕事についている。
「柏店が新規オープンする時に店長を務めました。どうしたら売り上げがアップするのか。どうしたらお客様に満足してもらえるかを自分なりに考えて、やらせてほしい要望を担当のSVにたくさん出していました」。そのことがSVという仕事を命じられるきっかけだったのでは、と小池は考えている。現在は自身がSVとして、担当する店舗に対して売上の向上策や、利益を最大化するにはどうすれば良いかという提案を行う立場である。「店長として経験したことをお話することが店舗の皆さんには一番伝わるし、役立つと思います。ですから、入社1年目から実店舗で様々な経験を積めたのはとてもよかったと感じています」。
小池にとって、仕事のやりがいとは何だろうか。「お店に提案した改善策が実行されて効果を上げた時は、この仕事をしていて良かったと思います」。しかし、苦労することも多いと言う。「フランチャイズ店のオーナー様は私より年長の方が多く、信頼関係を築くのが大変でした。何度も訪問を繰り返してオーナー様にお話を聞いてもらえるようになった時はうれしかったですね」。今では悩みを相談されることも多いという。最後に、どんな人材と一緒に働きたいか聞いた。「お客様を大切にするには、お店がしっかりしている必要があります。スタッフの教育や清掃などをしっかりできる人。一言でいえば“お店のことが好きになれる人”ですね」。
屋比久は今、店舗の運営すべてに関わる部署に所属し、社員への研修を担当している。「新卒社員、中途入社の社員に向けた初期研修や、新規オープンする店舗のスタッフへのトレーニングなどを行っています」。他にも、スタッフリーダー研修や接客、サービススキルを指導するトレーナーとして店舗のサポートも行っている。店舗スタッフのサービスのレベルは、お店の印象やお客様の満足度を大きく左右する。教育、トレーニングに当たり、どんなことを重視しているのだろうか。「笑顔と挨拶です。ご来店いただいて美味しいコーヒー、おいしい食事を楽しんでいただくにはやはり笑顔が欠かせません。“またこのお店に来たい”と思っていただくために、笑顔とあいさつがとても大切だということを、スタッフの皆さんにまずしっかりと伝えたいと考えています」。
屋比久が入社したのは2013年。名古屋にあった店舗でのアルバイトがきっかけだった。「常連のお客様と会話しながらの仕事がとにかく楽しくて、性格的にも接客業が向いていると考えて社員になることを決意しました」。入社後は研修を経て7つの店舗で店長を経験した。アルバイトから社員、そして店長と立場が変わった時には、その仕事の違いに驚いたという。「店長の仕事って何だろう?と戸惑うばかりでした」。どうすればスタッフとコミュニケーションが取れるか、どうすれば上手く店舗運営ができるかを担当のスーパーバイザーに毎日相談していたという。「スタッフを自分の恋人だと思って接すると関係が良くなるとアドバイスされたのが印象に残っています」。他の部署の社員とも話しやすく、どんなことでも質問しやすい社風に、大いに助けられたという。
アルバイトから社員へ、そして店長からトレーナーという立場になったことで、働き方はどのように変化したのだろうか。「新店舗の立ち上げを支援しているときは、朝から夜まで店舗の棚割りやスタッフのトレーニングを行うためなかなかハードですが、その分は後からフレックス休暇などを取得することができるので助かります。有給休暇などの取得も申請しやすく、メリハリをつけて働くことができる良い環境だと感じています」。最後に今後の目標を聞いてみた。「トレーナーになってまだ1年なので、私自身まだまだ勉強が必要です。研修を通じてスタッフや店長さんに接客の魅力を伝えることができた時にとてもやりがいを感じるので、そういう研修を常に行えるトレーナーになりたいと考えています」。